民撰議院設立建白書

国際政治アナリストの渡瀬裕哉氏が自身のサイト「ややリバ通信」にて「民撰議院設立建白書」の口語訳全文を掲載いたしました。

当記事ではそれをもとに関西弁風にアレンジした「民撰議院設立建白書」を書いてみました。

「民撰議院設立建白書」とは当時議会や選挙のなかった日本において、「国民に選ばれた議員による国会を開設するべきだ」と板垣退助、後藤象二郎らによって明治7年に政府に提出された意見書のことです。
つまりこの「民撰議院設立建白書」にはなぜ国会が必要なのか?が書かれています。

関西弁風にアレンジしたのは決してふざけているわけではなく、「民撰議院設立建白書」の口語訳全文を知人に読ませたところ「全くピンとこない」と言われたために関西弁風に説明したところ興味を持ってくれたことがきっかけです。

現代を生きる我々日本人には当たり前のように選挙権があり、日本社会には国会があります。
しかし、その当たり前は日本が近代国家になる過程において、先人達が苦労に苦労を重ね手に入れた権利です。

常に権力とは腐敗するものです。

その腐敗を止めるために我々には「選挙権」があり、「国会」が存在します。
そのことを一人でも多くの日本国民が知り、「民撰議院設立建白書」を読み、考えてほしいと思いから急遽ブログを立ち上げ、この記事を掲載しました。

それでは民撰議院設立建白書(関西弁版)をご覧ください。

提案書「国会作らなあかんやろ」

前から言うとんのやけど、国会作らなあかんと思うわ
政府におった時に偉いさんにも言うたんやけど「ヨーロッパ行っとるもんがいろいろ調べたりしとるから、帰って来てからでええやん」言いよる
そやけどそいつら帰ってきても全然話進まへん
全国でぎょうさんの人が「こんなんおかしいやろ」ってわーわーいうとるわ
このままやと日本がめちゃくちゃになるんちゃうかって心配やわ
それもこれも「国会が無いことがあかんのとちゃうか?」と思うんや
そやでちょっと話聞いてくれへんかな

 
今の世の中を見渡すと、天皇陛下が上におるわけでもあらへんし、国民が下におるわけでもあらへん
一番の偉いさんは官僚や
偉い言うても官僚が「皇室なんかちっとも偉いことあらへん」とか「国民なんかどうでもええ」と言うとるわけやあらへん
そやけどだんだん皇室の権威が無くなっとる気がするし、国民になんかよーわからんルール押し付けたり、言う事コロコロ変わったり、なんか気に入らん!言うて意味無く怒ってきたり、官僚のやってることはもうメチャクチャや
困った事にそれを文句言う自由も、言う場所もあらへん
こんなんやったら上手くいくもんもいかへんのは子供でも知っとる
このままやったら日本がおかしなってくんちゃうかいうてみんな心配しとるで
そやからどーしたらええんやろうなーって考えたけど、やっぱり官僚がなんでも決めてしまうんやなくて、みんなでよう話しおうて相談して物事を決めたら、みんなが一番幸せになれると思うんや

だいたいやで、国民は政府に税金払ろとるんやから、政府のやることに文句や意見が言えるんが当然や
こんなもん当たり前の話やで
いくら官僚でもこれを違うとは言えやんやろ
それとあれや
「国会作らなあかん」言うと「いやいや、国民はアホやからそんなもんの話聞いとったら国がメチャクチャになるで」言うて反対するヤツおるやろ
あれもおかしいわな
国民がアホや言うなら、いろいろ教えたって賢こうなるようせなあかん
そのためには国民にあれしたらあかんこれしたらあかん言わんと、政治にも参加させて、おもろい事もおもろない事も一緒にやろなーいう気持ちにさせやなあかん
そしたら「うちらはどうせアホやからなんでもええねん」っていう国民もおらんなる
そやけどあんたらは国民が自分で勉強して賢なるのをボーっと見て待っとるだけや
道頓堀眺めて「水が綺麗にならへんかなー」て100年眺めとるようなもんや
もっとボンクラになると「いま国会作ったってアホしか来よらへんで」とかぬかしよる。アホちゃうか
ほら官僚の中にちょっと賢いんもおるやろ
でもホンマに賢い人間は、自分より賢い人間が世間にはぎょうさんおることを知っとるもんや
だから国民を一括りにアホ言うたらあかんのや
もしアホや言うなら官僚もそのアホの一人や
アホ言うやつがアホや
そんな官僚が勝手になんでも決める世の中と、みんなでいろいろ考えて決める世の中とどっちがまともになると思う?
人間の脳みそは使えば使うほど賢こなる
そやからいくら官僚が賢い言うても、昔に比べて賢こなったって話なだけや
国会を作ったらそれこそ国民が勉強していろいろ覚えるんやから、国民も同じようにどんどん賢くなるちゅーことやな

そもそも政府の仕事は国民の生活がどんどん進歩してくことが目的なはずや
もし日本が北斗の拳みたいな世界やったら、そりゃみんな荒くたいで言うこと聞かへんから、政府は言うこと聞かせるが仕事になるわ
そやけど日本は北斗の拳みたいな世界やない
バギー乗ったモヒカンもおらん
そんな世界やないのに日本人は政府の言うことをすでによう聞いてくれる
聞きすぎやと思うぐらいよう聞くやろ
そやから今の政府がやらなあかんことは、国民が決めた議員による国会を作ってやな、国民みんなが「よっしゃ、こうやって決めるで!」と
社会に参加できるようにせなあかんのとちゃうやろか
みんなそう思てるはずやで

だいたい強い政府っていうのは、みんなの心がひとつになって出来るもんや
去年の征韓論争(※)がきっかけでめちゃくちゃになった話思い出してみ?
ワシらと一緒に軍人とかもぎょうさん辞めてしもて政府は孤立してたやん
あれ危なかったで
でも世の中はそんな問題があることすら知らん人が圧倒的や
ただ軍隊が解散されたん見て「なんや、なんや」ってビックリしとったわ
国会を作ったら政府と国民の間でこういうことも共有できるから、きっとみんなの心もひとつになる
そしたら強い日本になるはずや

※征韓論争
ロシアの南下政策による朝鮮半島占領の危惧から、当時鎖国状態だった朝鮮を武力を持って開国し国力を上げるよう働きかけ国防体制を整えようという考え
賛成派、反対派の間で大きな論争となり、一度決まっていた働きかけのための朝鮮使節派遣が中止されたことにより、西郷隆盛や板垣退助ら政府参議の半数と、軍人・官僚ら約600人が辞職した

以上がウチらの考え
自分で言うのもなんやけど、やっぱり正しいと思うわ
日本国民が「よっしゃ、やったるでー!」と元気に頑張れるには、国民が選んだ議員による国会を作って、みんなでいろいろ考えるんが一番や
どうやったらええかはこの提言書では書ききれへんからやめとくけどな

けどウチら知っとるで
官僚の偉いさんらは世の中の改革を主張する人間を「軽々進歩」って呼んどるのを
「あいつらは物事を簡単に変えようとしすぎや」「そんなもんはまだ早い」って言いよる
そやけどそれもおかしいで
改革を「物事を簡単に変えること」いうなら国会こそ「物事を慎重に検討して進めるシステム」や
今みたいに各省庁が自分のことばっかり好き勝手言うて、本来の目的そっちのけで、お互いの考えを全く聞かへんのは、国家にルールがあらへんうえに、官僚が自分勝手な判断をしとるからやないか
やっぱり国会はいるっちゅーことや
だいたい進歩は世界で一番素晴らしいもんやで
なんでも進歩がないのはあかん
つまり官僚も進歩せなあかん
「まだ早い」「やってもええもんはできやへん」なんて古臭い考えをいつまでもしとったらあかんのや
だいたい「やってもええもんはできやへん」「まだ早い」なんて思うんわ「国会を作る」ちゅーことを理解してないからや
国会っていうのは作ってもいきなり完璧なものができるわけやない
長いこと時間がかかるもんや
そやからこそ早く作らなあかんのや

あと官僚は「欧米の議院はちょいちょいと作ったもんやなくて、長いこと時間かけて進歩してきたもんやから、そんな簡単に真似して作れるわけないやろ」ってよう言いよる
そやけど進歩してきたんは議院だけやない
学問も技術も機械も、みんな同じようにちょっとづつ進歩してきたんや

欧米諸国が数百年かけて議会政治を達成したんは、もともと何にも無かったとこから自分らで経験して考えてルールを作って文章として書き表してきたからや
その中から日本で使えそうなものを選んだら、日本も欧米諸国に追いつくことは出来るはずや
「蒸気機関の原理を自分で発明せんだら蒸気機関車は使えやん」とか「電気の原理を自分で発明せんだら電話は使えやん」って本気で思とるなら、あんたら政府は何も出来やん存在やで

これが国民が選んだ議員による議会、つまり国会を作らなあかんっていう理由や
別に「日本人には十分国会を作る能力がある」っていうのは反対する官僚を黙らせるためやあらへん
国会を作って、みんなで議論を発展させて、国民の正当な権利を確立して、社会を元気にし、そのことにより皇室と国民が互いに感謝と敬愛を持って、日本全体が発展して、幸福で安全な国にしたいからや
この提言が採択され、日本が素晴らしい国になりますように

-さいごに-

「民撰議院設立建白書」を口語訳してくださった渡瀬裕哉氏に感謝申し上げます。
ぜひ「ややリバ通信」にて「民撰議院設立建白書」の口語訳全文も読んでいただけたらと思います。
ややリバ通信

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